「Peak1 550」バルブのОリング交換

今回は、コールマンのガソリンストーブ「Peak1 550」の圧縮漏れを修理した記録です。

長年経過したこのモデルでよく現れる症状なのですが、「燃料タンク」と「バルブアッセンブリー」の接合部に入っているОリングの劣化によって、そこから圧縮漏れが起こります。これによりいくらポンピングしても、燃料タンクに圧力をかけられなくなり燃焼が安定しなくなります。

最初の写真に写るバルブアッセンブリーに付いているОリングを見てください。劣化して硬化と収縮が進み、外径が小さくなり弾力性も無くなってしまったためシール性が失われています。

このОリングを交換すれば直るのですが、残念な事にメーカーからのОリングのみの提供はありませんでした。

ネジ部に耐ガソリン性シールテープやシール剤を使う方法も考えましたが、コールマン部品を販売しているサイトにて目に留まった “バルブの取付時にネジロック剤は使用しません。”との記載を読み、恐らく上記方法は不可でしょうとの判断になりました。

そして最終的に、一番安心できる修理方法の「Оリング交換」をすることにしました。まずは交換用のОリングを探しにホームセンターを探してみましたが、耐油は有るものの耐ガソリンのフッ素ゴム製が見つかりません。

いろいろ探し回ったところネット通販で購入できる「桜シール」という、多様なОリングやシール材を取り扱う会社を見つけたので、そちらに注文しました。

「Peak1 550」のバルブОリング交換 桜シール

注文したOリングは、以前の整備の時に調べておいた「バルブのOリング【フッ素ゴム 4種D Oリング P-8(FKM-70 P-8)】」と、ついでに「チェックバルブ用のОリング (FKM-70 S-8)」も注文しました。ちなみにバルブ用は予備を含め2個を注文しています。

≪購入先の参考≫

今回は送料の事を考えて楽天経由で購入しました。メール便を選択すると送料安いですが到着が遅くなるとの記載がありましたが、数日後にはポストに届いて早めにОリング交換の作業に入れました。

では、さっそくОリングの交換作業を始めます。

「Peak1」からバルブアッセンブリーを取り外す方法は、こちらの記事⇒ColemanPeak1 550」分解組立の手順を参考にしてみてください。

「Peak1 550」バルブのОリング取外し

取外したバルブアセンブリーから古いОリングを外します。取り付け溝を清掃し、Оリングを傷つけるようなバリやエッジがない事を確認します。

「Peak1 550」バルブのОリング新品

新しいОリングを取り付ける際に傷を付けないよう、写真のようにシリコングリスを薄く塗ってから取り付けました。劣化した古いОリングと比べると全然違う弾力性と柔軟性です。

バルブアセンブリーを燃料タンクへ取り付ける際は、工具は使わず手で回して取り付けます。その取り付ける段階でシール性の違いを感じるくらい改善していました。

組み立て後は規定回数ポンピングしタンクに加圧したのち、しばらく経過後も圧縮漏れが無いことを確認しました。その後に燃焼試験に500mlの水を沸かしましたが異常なく、故障以前の「Peak1 550」と同じ青い炎の正常燃焼を取り戻せました。