タイヤを外さずバルブ交換【スクーター】01
スクーターのチューブレスタイヤに使われているエアバルブに
亀裂(写真の※矢印)が入っていたため交換しました。

本来なら車体からホイール一式を外し、
さらにタイヤを完全に外した状態で作業するのが手順です。
しかし今回はその手間を省いて、タイヤを外さずにバルブを交換しました。
タイヤを外さずバルブ交換【スクーター】02
まずはタイヤのビートを片側だけ落とします。
ブレーキディスクが無い側のビードを落とす方が作業性が良いです。
タイヤを外さずバルブ交換【スクーター】03
片側のビードだけを落としたら、
バルブが付いている位置でタイヤを手で反対側へ押しのけます。
そしてバルブの頭(ホイール内側部)が約8割以上見える事を確認したら、
バルブを標準の交換方法と同様に切断除去します。
※バルブが半分も見えない状況だとタイヤを外さずにバルブを取外す事や、
新しいバルブを取付ける事が困難です。
タイヤを外さずバルブ交換【スクーター】04
古いバルブを取り外したところです。
新品を取り付ける前にホイール側の穴を掃除し、
バリなどが無いか確認しておきましょう。
タイヤを外さずバルブ交換【スクーター】05
こちらが取り外したバルブです。
かなり劣化していてニッパーで切れ目を入れただけで切断できちゃいました。
タイヤを外さずバルブ交換【スクーター】06
今回取り付ける新しいバルブ。
ストレートでショートタイプの純正と同型にしました。
Lタイプは空気が入れやすくなりますが、遠心力による寿命の短縮を懸念し不採用。
タイヤを外さずバルブ交換【スクーター】07
バルブの挿入前にビードクリームを塗ると作業性が格段に違います。
ホイールの穴とバルブのゴム部分に適量塗るだけで、
力を使わず簡単に取り付けられますよ。
タイヤを外さずバルブ交換【スクーター】08
バルブをホイールに挿し込んだ所。
タイヤを外さずバルブ交換【スクーター】09
バルブを引っ張りホイールにピッタリ収まった所。
今回はビードクリームを塗っていたのでバルブインサーターを使わずに、
古いバルブキャップを取りつけペンチで引張っただけで取り付けられました。

あとは、落としたビードを元に戻す(耳だし)と作業完了。
※ビードを元に戻すときはバルブ内のコア(虫)は外して空気を入れます。